藤川帳

Studio F#の音楽とか吉里吉里とか担当の藤川ヒロヒコのブログ。
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藤子・F・不二雄大全集が欲しくて夜も眠れない

完成版に引き続きフリー版もご好評いただいているようで、ありがとうございます。あと503関連ではご迷惑をおかけしました。次からはもうちょっと何か考えます。

さて、世間はDQ9でいろいろと盛り上がっているようですが、DSのRPGでは10月発売予定のメガテン新作の方が気になっている藤川であります。

それよりも欲しくてウズウズしているのが、藤子・F・不二雄大全集(全面Flash注意。音は出ません)。これはすごい全集で、版権問題でコミックスが絶版だった『オバQ』はもちろん、その他作品でも諸般の事情で単行本未収録だったエピソードも収録される予定なのです。F先生のライフワークにして世界的人気作品『ドラえもん』は「てんとう虫コミックス」未収録の話が多いことでも有名ですが、全集1巻のページを見た限りでは、私などは見た事も聞いた事もないサブタイトルが網羅されてました。ヤヴァイ。

実を言うと藤川は『ドラえもん』と『キテレツ大百科』を除けばF先生の作品をそれほど多くは知らない──他は『パーマン』と『オバQ』、それに『エスパー魔美』をちょろっと知ってるくらいで、その割に『異色短編集』は愛読してたりしますが、とにかく第一期・第二期とも揃えたくて仕方がありません。ただ、金銭的なことはともかく、置き場所に困りそう。どうしたもんかなぁ。

インストーラが重い件について

『渡り鳥の門は遠く』のご感想など、ぼちぼちいただいております。ありがとうございます。先日ちょっとしたパッチはリリースしましたが、流石に大きな不具合はないみたいで、ほっとしてます。やっぱりゲームってのはじっくり作んないといけないな。

さて表記の件ですが、環境によってはインストーラの起動に大変時間がかかるようです。頂戴したご連絡を総合すると、インストールに時間がかかるというのではなくて、インストーラをダブルクリックしてもしばらく何の反応もない、ということのようです。うちのテスト環境(Windows XP)では特にそんなこともなかったんですが、開発機(Windows Vista)の方で試してみたら、なるほどバッチリそんな感じでした。こんなところで爪が甘くてすみません。

おそらくファイルをひとまとめにして自己抽出方式のインストーラにしているため、それをメモリに乗っけるのに時間がかかってるんじゃないかと思います。ので、プレス版ではインストーラのアプリケーション部分とデータ部分を分離しようかと思います。これで起動に時間がかかることはなくなるはず。さっきVistaの方で、サクッとインストール画面が出てくるのを確認しましたので、多分大丈夫です。こないだのパッチくらいのサイズなら自己抽出でもいいんでしょうけど、ゲーム本体くらい大きくなるとこういう羽目になるんですね……。

ちなみにプレス版は夏コミから頒布開始予定です(もちろん於Studio F#のスペース)。既にCD-R版がお手元にある方もそうでない方も、お気軽にお立ち寄りいただければ幸いであります。

立て続けにヤバいものを見た

昨日『PLUTO』を全巻一気読み。今日『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観劇。立て続けにヤバいものを見てきました。どちらも散々語り尽くされている作品なので詳細は省きますが、とにかく面白過ぎて、凄過ぎて、どうしようかと思いました。

それだけでは何なので順番に、簡単に。

そもそも藤川は、実を言うと浦沢直樹作品が苦手なんです。理由は、面白過ぎるから。『MONSTER』も『20世紀少年』も、未完のうちに手を出して非常に後悔した記憶があります。とにかく次の巻が待ち遠し過ぎる。その教訓を踏まえて『PLUTO』は完結してから一気読みしたんですが(ほづみさんに借りた)、最初の感想として抱いたのが「やっぱり完結するまで待って正解だった」でした。浦沢さんの作品はとにかく二転三転するのが常なので、そのハラハラ感を満喫するためには一気読み以外に有りえない訳です。完結してたらしてたで終わるまで止まらないので、そういう意味でもやっぱり苦手だったりします。まんじう怖いみたいなもんですが。浦沢作品、大好きだ。

『PLUTO』を読んでいて、実は『MONSTER』も浦沢直樹による鉄腕アトムのオマージュだったのではないかなぁとふと思いました。Dr.テンマという名前だけでなく、いろんなところに通じあう要素があるような気がします。この辺はまた機会があれば詳しく考えてみたい。

で、今日見てきた『破』ですが、とにかく凄かった。個人的に『序』が今一つだった──全編に渡って既存エピソードのバージョンアップである上に、ちょっと尺が足りないように感じて物足りなかったんですが、『破』は違いました。何あれ面白すぎ。冒頭の庵野マジックからして庵野総監督の意気込みが伝わってくるようでした。久しぶりに筆舌に尽くし難いものを見た、それが正直な感想です。このままヱヴァ携帯を買ってしまいそうな自分が怖い。「良い意味で期待を裏切られた」とよく言いますが、それ以上でした。新作ヱヴァに対する藤川の期待はなんてちっぽけだったんだろう。それくらい素晴らしかった。

あれ。あまり簡単じゃなくなってきたな。これくらいにしておきます。

とにかく、これだけ続けてヤバいものを見ると、やっぱり良いものを作り続けないといけないなとあらためて思いますね。妥協は敵だ、みたいな。

以上、ヱヴァがあまりに凄過ぎて思わずビールをしこたま飲んだ藤川がお届けしました。それではおやすみなさい。

渡り鳥の門は遠かった

マスターアップしました。正確には昨日の夕方なんですが。昨日の夕方マスターアップして、CD-Rに焼いて、発送準備をして、力尽きて栄養ドリンクを飲んで寝て(回復効率が良くなる)、そして朝になって今です。外ではセミが死に物狂いで啼いてます。

本当に今回は重ね重ねすみませんでした。競馬に喩えるのも三度目となるといい加減アレなのでやめときますが、簡単に言うと、競馬の長距離レース云々というよりはマラソンかトライアスロンを中距離走と勘違いしていたような感覚でした。5月時点では、まさかドラクエ9にまで置いていかれるとは思ってもみなかった。マラソンだとわかった辺りでくじけそうになったんですが、待ってくださっている皆さんにパワァをいただきながら、何とか完走することができました。申し訳ない気持ちと、それ以上に感謝の気持ちで一杯です。

延長した分、演出やシステム面で細かいところまで頑張れたかなとは思ってます。音楽も当初予定の1.5倍くらいに増えました。システムも、体験版の時にいただいたご要望を七〜八割方は盛り込めたんじゃないかと。これだけやってもまだ変な誤字とか不具合が潜んでるのかなと思うとボーゼンとしますが、一応現段階でのベストを尽くしたつもりです。お楽しみいただければ幸いです。

ということで、これから発送です。まずクロネコさんを呼んで、次に郵便局。