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Steamというサービスの名前を聞いたことのない方はあまりいないと思いますが、実際に利用しているかどうかはまた別だと思います。実際、英語圏でこそPCゲームプラットフォームとして圧倒的なシェアを誇るSteamですが、日本での普及度はまだまだです。
そこで、Packet Queen #の発売に際し、Steamを初体験するという方のために、いくつか注意点のような何かを記しておきたいと思います。
1, Steamで配布されているゲームを遊ぶにはSteamクライアントとSteamアカウントが必要
最初だけちょっと面倒ですが、一度入れてしまえば、複数台へのインストールからアップデートまで、割と広範囲に面倒を見てくれるので大変便利です(Packet Queen #に限らず)。
Steamのサイトに行くと、右上の方に「Steamをインストール」とか書かれてあるので、これをクリックしましょう。するとインストーラのダウンロードページへ飛びます。ダウンロードが完了したら、落ちてきたファイルをダブルクリック。指示に従っていけばそれほど迷うことなくSteamクライアントをインストールすることができます。
インストーラのダウンロードを待っている間にSteamアカウントを作っておきましょう。これは、やはり右上の「ログイン」リンクをクリックするとログインページへ飛ぶので、そちらから「Steamへ登録」を選んでください。それほど多くない入力項目で登録出来ます。なお、登録にはメールアドレスが必要になるので注意しましょう。
さて、ここまで出来たら、とりあえずSteamクライアントを起動してみましょう。登録したIDとパスワードで認証すると、お知らせかストア画面か、とにかく何らかの初期画面が表示されます。起動時にSteamクライアントのアップデート処理が入ったり、認証情報の確認作業が表示されることもありますが、慌てずクールに対処しましょう。
2, Steamクライアントと気持ちよく付き合うための設定
Steamクライアントは、インストールしたそのままの状態では、PC起動時に必ず自動起動されるようになっています。それほど頻繁にゲームをしないのであれば鬱陶しいことこの上ないので、まずはこれを無効にしておくと良いでしょう。Steamクライアントを起動し、セール情報といった感じのウィンドウが開いていたらそれを閉じます。次に、メインウィンドウ上部にあるメニューから「Steam」をクリックし、そこから「設定」を選びましょう。
設定ウィンドウが開いたら、ウィンドウ左側から「インターフェイス」を選びます。右に設定項目が出てきますので、まず「コンピュータの起動時にSteamを実行する」のチェックを外します。ついでに、もし「Big PictureモードでSteamを起動」にチェックが入っていたら、それも外してしまいましょう。その後、OKで設定を一旦閉じます。とりあえずはこれで程よいお付き合いができると思います。
他にもいろいろな設定項目がありますので、お好みに応じて設定すると良いでしょう(特にフレンド関連)。
3, ゲームパッドを使うには
Steamクライアントの作りはとても行き届いており、PCゲームでは事実上の標準であるXbox 360コントローラは元より、PS4コントローラにも標準対応しています。
が、最初に接続するときだけはちょっとした設定をする必要があります。再びSteamの設定ウィンドウを開きましょう。
設定ウィンドウが開いたら、ウィンドウ左側から「コントローラ」を選びます。次いで右側の画面から「一般のコントローラ設定」をクリックしましょう。すると何やら全画面でウィンドウが開きますが、慌てずに、左の方にある一覧の、「PS4設定サポート」と「Xbox設定サポート」「一般のゲームパッド設定サポート」にチェックを入れていきましょう。
チェックを入れ終わったら、この全画面ウィンドウを閉じます。その後ゲームパッドを繋ぐと、良い具合に認識されるはずです。新しいパッドを接続する際に何かダイアログが出てくると思いますが、概ね初期状態のまま「送信」で閉じて大丈夫です(名前くらいは変えても良いかも)。
4, Steamでゲームを購入するには
前提としてクレジットカードが必要です。購入する前にアカウントにカード情報を登録しておきましょう。上級者はメインのカードとは分けたりするようです。支払い情報が登録出来たら、SteamクライアントからでもSteamのウェブサイトからでも購入できますので、お好みで。
メタルギアソリッドVのような3DバリバリのゲームはいわゆるゲーミングPCでないとかなり辛いですが、Packet Queen #のような2Dゲームでは、それほどのスペックを要求されない作品も多いです。結構頻繁にセール情報が出たりするので、眺めるだけでも楽しいですよ。
ちなみに、Packet Queen #はこちらから購入できますので、どうぞよろしくお願いします(宣伝)。
5, Steamでゲームをプレイするには
購入したゲームは、Steamクライアントの「ライブラリ」タブに表示されますので、何はなくともここを開きます。左側のゲーム一覧からタイトルをクリックすると、右側にそのゲームの情報と、「インストール」または「プレイ」といったボタンが表示されます。インストールやゲームの起動などは基本的にここから行うと良いでしょう。実績情報やプレイ時間なんかも表示されるので、プレイの指針になったりならなかったりもします。
選んだゲームが未インストールの場合は「インストール」ボタンでインストール開始。インストール済みの場合は代わりに「プレイ」ボタンが表示されていますので、これをクリックするとゲームが起動します。あとはうまい具合に遊び、ちょうど良いあたりでウィンドウを閉じたりしてゲームを終了する、という感じです。
ゲームによってはスタートメニューに登録され、そちらから起動することも出来ますが、このときも自動的にSteamクライアントから再起動される、つまり、起動したゲームが勝手に一度終了してまた立ち上がるという振る舞いをしてちょっとびっくりするので、藤川的にはライブラリからプレイ開始するのがオススメですかね。まあ、この辺は好みの問題ですけども。
なお、Steamクライアントは、ウィンドウを閉じただけでは終了されず、タスクトレイに残ります。終了したいときは「Steam」メニューから「終了」を選ぶか、タスクトレイアイコンを右クリックして「終了」を選びましょう。
以上、最初に知っておくべき注意点はこんなところでしょうか。ググると詳しいサイトがたくさん出てきますので、興味がある方はそちらも参考にしてみてくださいね。それでは、良いSteamライフを!
親兄弟からすると、どうもぼくは一日中仕事をしているように見えるようなのだが、当然ながらちっともそんなことはないのである。ときどきWoTでヤークトパンターやティーガーを転がしているとかそういうことではなく、ぼくがPCに向かっている時間のほとんどは制作に充てられているからだ。もっとも、彼らに言わせれば「それだって仕事だろう」ということになるのだが。
仕事というのは、報酬と引き換えに、誰かの代わりに何かをすることだ。例えば店主の代わりに店番をするとか、施主の代わりに家を建てるとかしてお金を貰うことである。ぼくの場合、本業はWeb屋なので、この例で言うと後者に近い。つまりクライアントの代わりにWebサイトやら何やらを作ってお金を頂戴している訳だ。これに対して制作は、自分のために何かを作ることである。ゲームや音楽はもちろん、たとえ同じようにWeb関連の作業をしていても、それは仕事である場合と制作である場合とがあるのだ。もっとも作業内容そのものは似通っているから、傍目に違いがわかりにくいのは仕方のないところかもしれない。要は動機の問題だ。
何年か前に、同人ゲーム制作チームでモチベーションをいかに保つかというようなことが局所的に話題になったことがあった。今もなっているかもしれないが、よく知らない。そして話を持ち出しておいて何だが、話題になったことは覚えているものの、当時百出した意見やら議論やらはあらかた忘れてしまった。
今になってぼんやり思うのは、各メンバーの担当している作業が「仕事」なのか「制作」なのか、それによって気の持ちようは大きく変わるだろうということだ。自分たちの作品を作っているのだと思って手を動かすのと、誰かの作りたいものを手伝っているのだと思って作業をするのとでは、やはりいろいろ違うだろう。どちらにしても全体としては自主制作だから、報酬はどうやったって発生しない。つまり自分の受け持ちを仕事だと感じているメンバーにとって、それはタダ働きになってしまう訳である。そんな状態でモチベ上げろと言われてもなかなか難しかろう。
この問題の簡単な解決法というのはおそらく存在しない。ので、ぼくが誰かに何かを頼むときは、少なくとも仕事としてお願いできるようきちんと報酬を用意したいと常日頃考えている。金持ちになって豪華な暮らしをしたいとはあまり思わないのだが、そういう理由でお金はいくらあっても足りることは無さそうだ。どこかから制作費が湧いて出たりしないものだろうか。